[1991 Live] “Lezginka“ - Moscow Radio Symphony Orchestra, 7th Jun 1991 Japan
Snare drum : Александр Самойлов
Trumpet : Владимир Гончаров
Flute : Леонид Лебедев
1991年フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団の来日公演。アンコールの2曲目として演奏されたハチャトゥリアン作曲のバレエ音楽「ガイーヌ」から「レズギンカ」。
さすがフェドセーエフ&モスクワ放送響!というか、この演奏はやっぱり大袈裟でなく、ホントに伝説的。
この熱いアルメニアの舞曲を、こんな気迫と熱意のリズム感とパワーで、ハイ・クオリティを保ちながら驚異のスピードで超絶技巧のソロと100人規模のオーケストラでアンサンブルを聴かせられるのは、この時代のモスクワ放送響とフェドセーエフ以外にはあり得ないと断言できる演奏!
アンコール1曲目の「ライモンダ」が、言葉を失ってしまうほどの、静寂と繊細さでロマンティックな美しさを奏で、クラリネットと弦の消え入るような音に、「いま、この時」が終わってほしくない。。。。居合わせる誰もが、そんな風に心に願いながら、拍手を贈り続けていたであろうその時、誰が次に続くこのレズギンカの伝説的な演奏を予想できたでしょう。
24年前の一連の来日公演、これらのあまりの衝撃的な出来事に、この熱い演奏に、私は会場の席から、しばらく立ち上がることができませんでした。クラシック音楽を聴き始め、聴き続けて30年近く経った今でも、音楽によって受けたこれ以上の「何か」は他にはなく、それがまだ若かりし私をモスクワへと向かわせ、今に至っても、人生の豊かさを思い起こさせる大きな出来事の一つとなったことは間違いありません。