佐津川愛美主演オリジナル脚本によるホラームービー、漫画家・押見修造がキャラクターデザインを担当『毒娘』本予告【2024年4月5日公開】
『ミスミソウ』『許された子どもたち』の内藤瑛亮監督の最新作『毒娘』(どくむすめ)の公開日が2024年4月5日(金)に決定。主演を務めるのは、佐津川愛美。『惡の華』『血の轍』で知られる漫画家・押見修造がキャラクターデザインを担当している。
本作は、2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、ある新婚家族の出来事をモチーフとしたオリジナル脚本のホーム・パラサイト・ホラー。十代の女の子と新しく家族となる継母の関係を軸に、謎の少女「ちーちゃん」と家族の壮絶な争いを描いた作品。
夫と娘と3人で中古の一軒家に越してきた萩乃(佐津川)。家庭に恵まれなかった彼女にとって、夢に見た幸せな家庭だった。しかし、ある日外出中の萩乃に、娘の萌花の悲痛な声で助けを求める電話がかかってくる。慌てて帰宅した萩乃が目にしたのは、荒れ果てた我が家と洋服をずたずたに切り裂かれた萌花、そして萌花に馬乗りになって大きな鋏を握りしめた見知らぬ少女の姿だった。彼女の名前は“ちーちゃん”。かつてこの家に暮らしていたが、ある事件を起こして町を去ったはずだった。彼女の存在は、一見幸せに見えた萩乃たち家族が押し隠そうとしていた“毒”を暴き出し、悪夢のような日々の幕開けを告げる。
オリジナル脚本によるホラームービーである本作を手掛けたのは、『ミスミソウ』や『許された子どもたち』など十代の子どもたちの生きづらさとその中でのサバイバルを、時に鮮烈に時に痛切さをもって描いてきた俊英・内藤瑛亮監督。
内藤監督作品は、エンタメ性と社会性を両立し、煽情的なだけでなく現代日本の抱えた病理に食い込みながら描いたその手法は、これまで国内外で高く評価されてきた。
そんな、内藤監督が作り出す世界観に共鳴し、 “ちーちゃん”のキャラクターデザインを担当したのが、思春期に芽生える少年少女の暗部を徹底的に描き出すことで知られる漫画家・押見修造。
そして、本作で主演を務めたのが、世の不条理から生まれる屈折した感情やポップなギャグ要素を含む一方で、過激描写が物議をかもし、実写化不可能と言われた古谷実の問題作を映画化した『ヒメアノ~ル』での好演も記憶に新しい佐津川愛美。微笑ましい日常の中に潜む狂気を描いた同作で、「陰」を際立たせながらも相対する「陽」を象徴する役柄を演じた佐津川が、今作でも、無邪気で悪意に満ちた少女“ちーちゃん”に立ち向かう主人公・萩乃を、さらに磨きがかかった演技力で繊細かつ力強く演じきっている。