美白の枯山水 妙心寺退蔵院、白川砂を洗浄
妙心寺の塔頭・退蔵院(京都・右京区)の枯山水庭園が、真っ白な姿に生まれ変わった。新型コロナウイルスの影響で拝観者が少ない現状を好機ととらえ、鴨川の支流・白川付近で採れる「白川砂」を水洗いした。詳細な記録は残っていないが、すべての砂を洗ったのは「約500年前に庭が造られて以来、初めてかもしれない」という。
洗ったのは、国指定の史跡・名勝、退蔵院庭園の一つで、室町時代の絵師・狩野元信が造った「元信の庭」の白川砂。白い花崗岩の砂利で、松山英照住職は「米粒のように、大事に扱わなあかん」。風雨で土や落ち葉が入り込ん