列島各地で雪崩相次ぐ…専門家「寒暖差で雪がもろい」 北海道で登山客2人死亡【グッド!モーニング】(2024年3月4日)

 3日、北海道の利尻山などで雪崩による事故が発生し、2人が死亡しました。列島各地で雪崩が相次いでいて、専門家は「雪崩が発生しやすい状況にあった」と話しています。 ■鳥取・北海道で雪崩 2人死亡  2日、鳥取県の大山で雪崩に巻き込まれ、登山客2人が行方不明になっています。 琴浦大山署 井上将地域課長 「本日(3日)の捜索再開は非常に困難だと考えています」  天候の状況から救助隊が現場に近づけず、本格的な捜索は見送られました。  3日は北海道の利尻山でも雪崩が起き、バックカントリーでスキーやスノーボードをしていたとみられる男女4人が巻き込まれ、40代の女性1人が死亡しました。  北海道では別の山でも男性(28)が1人死亡しています。 ■「寒暖差で雪がもろい」専門家が指摘  新潟県の黒岩峰のバックカントリーでスキーをしていた男性が実際に雪崩にあった時の映像です。次の瞬間、雪崩が発生し、視界が雪に覆われます。  男性は間一髪、雪崩から逃れることができましたが、一歩間違えれば死に直結します。  今月に入り、各地で頻発している雪崩。今年の暖冬が例年より雪崩を引き起こしやすくしている可能性があると専門家は指摘します。 防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 中村一樹センター長 「今回起きている雪崩は、表層雪崩だと推定される」 「今年の特徴でいうと、気温の寒暖差が激しい。気温の変動がある場合は、積もった雪の表層にもろい層ができやすい。もう一つは頻繁に低気圧が通過している。低気圧から降る雪は、もろい層を形成することがあるんです」 (「グッド!モーニング」2024年3月4日放送分より) [テレ朝news]
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