熱海土石流 災害救助犬 過酷な条件下での活躍を支えた隊員との信頼関係(静岡県)
災害現場では、安否がわからない人の救出に災害救助犬が活躍します。今回の土石流災害にも救助犬が投入されましたが、特に過酷な現場だったといいます。
<ハンドラーの隊員>「今回救助活動をするにあたって1人でも多くの方を早期に発見したいという気持ちで臨みました」
土砂とがれきの中。人の臭いをかぎあてようとする災害救助犬。土石流の現場には多くの救助犬が入り、捜索にあたりました。航空自衛隊は様々な部隊から救助犬を派遣し、浜松基地所属のアナ号とジャッキー号も災害発生の直後から現場に入りました。アナとジャッキーは浜松基地で、がれきの中から人を見つけ出す訓練を重ねてきました。しかし想定していたのは震災。土砂と泥に阻まれた熱海の現場は想定を超える厳しさだったといいます。
<ハンドラーの隊員>「(犬の)胸のあたりまで浸かってしまうことが多々あり(隊員が)抱きかかえて連れていくこともあり、かなり過酷な状態でした。犬のストレス、体力の低下が著しく感じられました」
厳しい条件に立ち向かう力になったのは、日頃からパートナーを組む救助犬と隊員の信頼関係でした。
<ハンドラーの隊員>「泥で入れない部分、道具でつつきながら探していたんですけれど、ジャッキー号が前に出てここ通れるよと合図してくれたのが頼もしく思えました」
10日あまりの捜索活動でアナは胸や足にケガをし、ジャッキーは泥水を飲むこともありました。基地に戻り、2週間かけて体力とケガを回復させた2頭は次の派遣に備え待機しています。
#オレンジ6 8月2日放送