MTRL × Panasonic Aug Lab コケの振る舞いからその生命がもつ環世界を想像するきっかけをつくる 「UMOZ(ウモズ)」
コケの振る舞いからその生命がもつ環世界を想像するきっかけをつくる
UMOZはコケの環世界にインスピレーションを得て制作した移動式ロボットです。
コケは日光・水・空気を葉や茎などから吸収し、それぞれの種類が適した環境に根差します。コケには「仮根」という器官があります。仮根は一般的な植物の根とは異なり、養分や水分を吸収する機能を持たず、ただ定着するための脚のような役割を果たします。そのため、コケは他の多くの植物のように土が必要ではなく、石の上や木の表面などに定着することができます。
一方で、人間が暮らす現代社会は光や湿度が自在に制御され、環境の状態は常に移り変わっていきます。 そのようなある意味「制御された自然」環境でコケが合理的に生きるとしたら、仮根は「根差す」のではなく「移動する」ための器官になるのではないでしょうか。
コケの移動能力を拡張することは、コケの知覚が振る舞いとして表出されることにつながります。コケの環世界について考えるきっかけをつくることで、人のコケや自然環境に対するエンパシー(共感)を促進させます。
※パナソニック株式会社ロボティクス推進室が主宰する「Aug Lab」とMTRLとの研究成果です。
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