【サル被害】負傷者は58人に… 1匹”捕獲”後も被害とまらず 山口市
山口市でサルが人をかんだり、ひっかいたりするなどの被害が相次いでいましたが、1匹が捕獲され殺処分されました。しかし、その後もサルに襲われる被害は続いていて、負傷者はこれまでに58人にのぼっています。なぜここまでサルが人を襲うのか、野生のサルに詳しい専門家に話を聞きました。
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23日、山口市の民家に現れたのはおおきなサルです。網戸ごしにじっと家の中を見つめる様子が撮影されました。撮影者によると、サルは音を立てながら、網戸を開けるようなしぐさを見せていたといいます。
別の住人は、庭に侵入してきたというサルを撮影していました。
サルを目撃
「40センチくらい。ビニールをガサガサして遊ぼうとしていました」
山口市で3週間ほど前から、相次いでいるサルの被害。かみつかれたり、引っかかれたりするなど、27日までで58人が被害にあっています。
そして、26日夕方、事態が急展開しました。
高校教諭
「警察、パトロールカーが2台ほど来て。サルが出て、その対処に来られたかなと」
サルの行動履歴をもとに捕獲業者が追跡していたところ、高校の敷地内でサルを捕獲。推定4歳のオスで、体重6.9キロ、体長48.9センチ、群れからはぐれたニホンザルとみられています。市はこれまで人に危害を加えてきたサルと判断し、殺処分しました。
最初の被害は今月8日に発生しました。被害を受けたのは、生後11か月の赤ちゃんでした。
被害にあった赤ちゃんの母親
「掃除機をかけていたら、子どもの泣き声がした。振り返ったら、サルが引きずるような感じで。そのときは本当にパニックで」
サルは赤ちゃんを引きずっていたといいます。赤ちゃんの足の至るところに、その傷痕が残っていました。
26日、被害にあった女性は、冷蔵庫を開けようとした瞬間に…
被害にあった女性(70代)
「後ろから(サルが)パッときた。この辺、ここに傷があるからね」
網戸を閉めていたといいますが、サルが自宅の中に侵入し、背中や腰のあたりを引っかかれたといいます。
被害にあった女性(70代)
「(サルが)逃げた後、この辺がチクッとした」
その後、サルはすぐに逃走したといいます。
ケガをした58人全員が、山口市小郡地区でサルに襲われていますが、実は、そのうちの6人は、26日夕方のサルが捕獲された後に被害にあっています。
つまり、殺処分したサル以外にも、人に危害を加えるサルがいるとみられるのです。そのため市は、麻酔銃を使った捕獲作戦を今後も続けるといいます。
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27日、市営߮