爆弾三勇士

廟行鎮の敵の陣 我の友隊すでに攻む 折から凍る如月の 二十二日の午前五時 命令下る正面に 開け歩兵の突撃路 待ちかねたりと工兵の 誰か後をとるべきや 中にも進む一組の 江下 北川 作江たち 凛たる心かねてより 思うことこそ一つなれ 大地を蹴りて走り行く 顔に決死の微笑あり 他の戦友に遺せるも 軽く「さらば」と唯一語 あヽ江南の梅ならで 裂けて散る身を花と成し 仁義の軍に捧げたる 国の精華の三勇士 忠魂清き香を伝え 長く天下を励ましむ 壮烈無比の三勇士 光る名誉の三勇士
Back to Top