【ソ連軍歌】タチャンカ【日本語字幕】
今回は有名な Тачанка(タチャンカ) です。タチャンカとは主に機銃を載せた車を馬が引く馬車で、主に第一次世界大戦とロシア内戦で活躍しました。
この歌は1936年に作られたもので、作曲者であるコンスタンチン=リストフ(Константин Листов)が前線での体験を音楽にしたものです。
1900年にツァリーツィン(現ヴォルゴグラード、旧称スターリングラード)で生まれた彼は1917年に音楽学校を卒業しましたが、翌年1918年に義勇兵として赤軍に加わり、
そこで戦友の機銃手がタチャンカで戦いへ赴き戦死するという光景を目撃しこの出来事が彼をこの曲の作曲へと導いたのでした。
なお彼は1920年には将校の地位のまま音楽学校へ入学し直し作曲を学んでいます。
作詞は児童文学者として知られるミハイル=ルーデルマン(М. Рудерман)。
歌詞について特に解説する箇所はありませんが、途中に現れるコムソモール(Комсомол)とは1918年に結成された、共産党青年団のことです。
正式名称は Всесоюзный ленинский коммунистический союз моложёди(全連邦レーニン共産主義青年同盟) で、コムソモールはこのうちの КОМмунистический СOюз МОЛожёди(共産主義青年同盟) の略。共産主義や社会主義理論についての学習や広報活動、少年団(こちらはピオネールと呼ばれます)の指導などが主な活動でした。