ありふれた日常はこんなにも美しい
60代もそろそろ終わりに近づいた私の暮らしは、和風の庭のガーデニング、耕作放棄地で畑作り、古民家の掃除。
それから1冊の本。湯澤規子「焼き芋とドーナツ」KADOKAWA
ラジオで偶然耳にした本です。気になってすぐに読み始めました。
「女工哀史」として知られる女工さんたちの暮らしから始まり、現代の私達にも繋がるアメリカの産業革命時代に生きた女性たちの生き方と思想を論じた本です。
「私はお母さんのようになりたくない」と思っていた少女時代の私と、アメリカの19世紀の女性たち、明治大正時代の女工さんたち、そして母たちとが歴史の中でつながっていたことに深い印象を受けました。
母に反発していた私ですが、母も同じ思いだったと思うと母を近くに感じれれました。
そして、たとえ理想とは違っても、私たちはかけがえのない人生を送っているということも教えられました。