【スーパーGT】2024シーズン開幕!“世界一速いハコ車”を目指して モンスターマシンの魅力に迫る

今週末13日(土)に、いよいよ開幕する日本最大のレース、スーパーGT。 日本で開催されている自動車レースのカテゴリーとしては、スーパーフォーミュラと並んで日本最高峰の自動車レースだ。 その大きな魅力のひとつは、やはりクルマ。 スーパーGTではGT500とGT300、速さの違う2つのクラス、合計40台以上がサーキットを混走。バラエティに富んだマシンがコース上で激しいバトルを展開する。 その中でも、日本の3大メーカーであるトヨタ、日産、ホンダが参戦するGT500クラスでは、各メーカーが威信をかけて特注のマシンを開発。 時速300kmを超えるスピードで走る“世界一速いハコ車”。 そう呼んでも過言ではない、モンスターマシンがサーキットを駆け抜ける。 そのマシンの魅力を2023年のGT500シリーズのチャンピオンチーム、TGR TEAM au TOM’Sを率いる、伊藤大輔監督(48)に直接解説してもらった。 「レーシングカーなので一番の特徴と言うと軽さ、それから車体の重心の低さです。そこが一番、レーシングカーとして速く走るために必要な部分になってきます」 ボディにカーボン素材を使うことにより、マシンの最低重量は1,020kgと、軽自動車並みの軽さを実現。 そして、マシンのバンパー下部と路面の間は、こぶしも入らないほどのスレスレの低さになっている。これが、このマシンを時速300kmで走らせるために、もう一つ重要な要素なのだ。 伊藤監督 「やはり時速300kmで走ろうと思うと、もっともっとこうダウンフォースといって、車を下に抑え付ける力が必要になってくるので、車のありとあらゆるところに、空力的にスムーズに走りながらもきちんとダウンフォースを出せるというようなデザインが施されています」 空気を利用してクルマを路面に強く押し付ける力、「ダウンフォース」をいかに発生させるか。 それがタイヤのグリップ力を上げ、ストレートの速さと、コーナリングスピードを限界まで引き上げるのだ。 そのダウンフォース獲得のために、創意工夫が凝らされているのがエアロ(空力)パーツの部分。 伊藤監督 「富士スピードウェイのコースはホームストレートが(と)長いので、空気抵抗をできるだけ減らしたいというところで、他のサーキットに比べるとウイングの角度が(横に)寝ているんですよね。もう少しテクニカルな、コーナーの多いサーキットですと、もう少しウイングを立てるような形にします。空気抵抗は増えますけども、その分クルマを下に押さえつける力は強くなるので、コーナリングスピードが速くなります」 さらに、こん
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