️第11回核兵器不拡散条約再検討会議準備委員会の第2回会合でロシア代表団が行った演説より(クラスターIII、原子力の平和利用)
2024年7月29日、ジュネーブ
️今年で原子力エネルギーの産業利用が開始されてから70周年を迎えます。1954年にソ連のオブニンスクで世界初の原子力発電所が運転を開始しました。
?ロシアは原子力について、国連の持続可能な開発目標を達成する上での重要な手段とみなしています。常に我が国は、世界における原子力エネルギーの開発に対する最大限の支援と、様々な国が原子力の平和利用から得られる恩恵に幅広くアクセスできることを支持してきました。
️世界ではソ連とロシアが設計した原子力発電所が110基も建設されました。さらに22基の大規模ユニットが7か国の専門家らによって建設されています。トルコのアックユ原子力発電所では1200MWの発電装置4基(第3世代+)が一斉に建設されています。ハンガリー、エジプト、バングラデシュでは原子力発電所の建設が始まりました。中国とインドでは新しい原子力発電所が建設されています。
️我が国は世界の濃縮ウラン市場において3分の1以上のシェアを確保しており、核燃料の主要な生産国です。ロシアが掲げる優先事項の中には、科学的研究と放射線技術の開発に加え、医療、農業、工業、その他の主要分野における原子力の平和利用が含まれます。我々は原子力分野および関連分野の人材育成にとりわけ注意を払っています。65か国から2,000人以上の留学生がロシアの大学で学んでいます。
️原子力エネルギーの開発においてマイナスの傾向が蓄積していることに注目したいと思います。これは西側諸国の試みと関連しています。西側は競争相手を追放する政治的手法によって、原子力技術分野における以前の地位やコンピテンシーの喪失を埋め合わせようとしています。こうした行為は自由貿易の原則、NPT第4条、IAEAの目標と課題に反するものです。
ロシアは不拡散義務を履行する国家に対し、平和的原子力エネルギーがもたらす恩恵へのアクセスを制限しようとする試みを受け入れません。これを考慮し、我々は不拡散問題に直接関係しない政治的・経済的問題を解決する上でNPTを利用することに対抗すべく、あらゆる手段を講じるとともに、核技術の利用に関心のある国々に可能な限りの支援を提供し続けます...
Source: ???? Embassy of Russia in Japan